先日、気に入って使用していた陶器のマグカップの取っ手に物があたって、割れてしまいました。
思い出のカップなので、どうにかならないかと調べたところ100円ショップの接着剤で修理できると知り、くっつけたところ無事しっかりと修復できました。
この記事では、実際に接着剤で修復してみた手順をご紹介します。
マグカップの取っ手(持ち手)の修理方法
取っ手が取れた陶器のマグカップを、ダイソーの接着剤を使用して修理した方法をご紹介します。
接着するマグカップ
今回接着するのはこのマグカップです。
陶器製のものですが、取っ手が2カ所ポキッと折れています。
取っ手には飲み物を入れると負荷がかかるので、しっかりと接着しないとまた取れてしまう可能性があります。
そのため、より強力に接着できる方法を探しました。
準備したもの(エポキシ接着剤)
準備したのは、このダイソーで購入した「エポキシ2液混合タイプ 強力接着剤」110円(税込)です。
パッケージを開けると
このように、中身が異なる接着剤A・Bと、ヘラが入っています。
今回接着するカップの素材は陶器ですが、アロンアルファなどの瞬間接着剤や木工用ボンドでは接着が弱く、重量のかかる持ち手の接着には向かないので、プロでも使用する“2液式のエポキシ樹脂接着剤”を利用します。
エポキシ接着剤には、1液式のものと2液式で接着するものとがありますが、1液性エポキシ樹脂の硬化には加熱が必要で、2液性エポキシ樹脂は主剤と硬化剤の2剤を混合することによって硬化させるというもの。
化学反応で硬化するので肉やせがなく、穴埋め、すき間充填などにも使え、今回のような陶磁器やガラス、金属や木材にも使用可能です。
今回使用するのは100円ショップのものですが、安くても特に引けを取らず、しっかりと接着できます。
このように100円ショップのものでも充分ですが、ホームセンターやインターネットでも購入できるので100円ショップが近くになかったり、100円ショップのものでは不安という方は他で探してみてください。
セメダインなど大手のものでも送料込み500円ぐらいから販売されています。
手順
今回使用したエポキシ接着剤は2液式のもので、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用するというものなので、Aの主剤とB硬化剤の必要量を同量ずつ出します(量は塗布するものによって調整してください)。
今回はアルミ箔で混ぜ合わせましたが、多少耐水性のあるものであればプラスチックや厚紙などでも大丈夫です。
そしてA液とB液をしっかりとまぜます。
A液とB液を混ぜることで硬化が始まりますが、硬化時間が10分かかるタイプのものなので、1~2分では固まりません。
ムラのないようにしっかりとまぜてください。
それを接着面に適量塗っていきます。
接着剤がはみ出さないように、量を調整しながら、塗り広げます。
接着剤が塗れたら、取っ手をずれがないようにくっつけて完了!
今回はくっつけた後に1~2分程支えていたら、手を放してもくっついていました。
硬化時間が10分の接着剤なので、しばらく待ちます。
10分でもくっつくというものですが、触らずに念のため1時間ほど放置しました。
修復の結果
割れた時につなぎ目の部分がごくわずかですが、粉状になって散ってしまったので、継ぎ目がわからないとまではいきませんでしたが、それでも遠目には修復したとはわからないぐらいに修復できました。
もちろん飲み物をいっぱいに入れても、他の食器同様に洗っても、割れる前と同じように問題なく使用できています。
持ち手が取れた場合は捨てるという方も多いかもしれませんが、気に入ってるコップなどは今回のように修理して使ってみてください。
愛用のお皿などが欠けてしまったときには、金で装飾しながら修復する「金継ぎ」もおすすめです!
⇒ 『 金継ぎのやり方/自分で簡単にできる初心者向けおすすめキットと本をご紹介 』
まとめ
この記事では、取っ手が取れた陶器のマグカップを、以前のように使用できるように修復した手順をご紹介しました。
まとめると
- 今回の取っ手のように強度が必要な陶器の接着には、プロも使用する強力接着剤「エポキシ接着剤」がおすすめ
- ホームセンターやインターネットでも販売されているが、100円ショップでも販売がある
- 100円ショップのエポキシ接着剤でも強力な効果があり、修復後は問題なく使用可能
気に入って使っていた陶器が割れてしまったという場合には、手軽にできるのでぜひ試してみてください。