フレグランスランプで有名なものにランプベルジェがありますが、最近はアシュレイ&バーウッドという同じフレグランスランプも人気があるようで店頭などで見かけることも増えてきました。
フレグランスオイルをバーナーで燃焼し、香りを拡散させるという点で、よく似た商品ですが、見た目の違いだけで機能は同じものなのか?違う点はあるのか?
それぞれの商品の特徴を比べてみたいと思います。
ランプベルジェとは
ランプベルジェは、アロマランプ、アロマオイルのトップブランドです。
ランプベルジェ社は1898年にパリの薬剤師マルセル・ベルジェが考案して誕生し、現在まで120年以上続くフランスの老舗メーカー。
エッセンシャルオイルにオゾンアルコールを溶け込ませる技術や、バーナーの燃焼温度を一定に保つ技術で国際特許を取得しており、独自の技術と安全性でフランス国内で70%以上の圧倒的シェアを占めるなど、確固たる地位を確立しているブランドです。
アシュレイ&バーウッドとは
アシュレイ&バーウッド(Ashleigh & Burwood)とは、1993 年にイギリスのロンドンで誕生したルームフレグランスのブランドです。
ロンドンに、アシュレイとバーウッドという2つのハイクオリティライフの象徴のようなエリアがあり、 そのエリアの名前がブランド名の由来に。
アシュレイ&バーウッド社は、比較的新しい会社ですが、近年、イギリスでベストセラー商品に贈られるグレイトギフトリテイラーアワーズなど様々な賞を獲得するなど、徐々に人気を確立しているようです。
オイルランプだけでなく、リードディフューザーやサシェなどのルームフレグランス製品も扱っています。
ランプベルジェとアシュレイ & バーウッドの違い
どちらも、ランプ本体にあるセラミック芯に火をつけて、中のオイルを燃焼させることで、香りを楽しんだり、除菌・消臭などの効果をうたっている点などでは類似しています。
それぞれ、どんな特徴があるのか確認しながら、違う部分に目を向けてみたいと思います。
ランプの違い
ランプベルジェ
すべてのランプはフランスのデザイナーによってデザインされており、シンプルなデザインのものから、凝ったデザインのものまで多種多用なデザインになっています。
ランプの素材も、ガラス、クリスタル、陶器、磁器など様々で、その美しさからコレクションや芸術作品として収集する人も少なくないよう。
ランプは工場で作られる大量生産のものがほとんどですが、ハンドメイドの凝ったデザインの製品も作られています。
アシュレイ&バーウッド
ステンドグラスのようなキラキラしたデザインが特徴的で、ランプベルジェのランプとは見た目は大きく違います。
ランプベルジェと同じような形でも、見た目ですぐにアシュレイ&バーウッドの製品だと分かる外観に。
アシュレイ&バーウッドのランプは、全ての製品がハンドメイドで作られていて、同じテーマのランプでも色使いなど1つ1つ表情が違います。
オイルの違い
ランプベルジェ
オイルの種類は50種類以上と豊富。
アロマオイルは全て純天然植物精油で、消臭・空気清浄・芳香の効果に優れています。
オイルの約90%はイソプロピル、約3%から5%が芳香成分の精油、残りの約5%から7%が水分となっているようです。
ボトルの容量は1000mlのものがメインで、価格は、店舗にもよりますが3,000円前後で販売。
1つのランプで複数のランプオイルを使用する際は、オイルが無くなるまで焚いて使い切ってから、ヌートレという無香性オイルを少量入れて焚き、香りが無くなってから次のオイルを使用することを推奨しています。
もちろん、使い切る前に他のオイルを継ぎ足してブレンドしても構いませんが、ブレンドするオイルによっては燃焼時に不完全燃焼になって芯が焦げる場合もあるので、気を付けましょう。
アシュレイ&バーウッド
フレグランスオイルは、30種類以上の香りとランプベルジェほどではありませんが、多数の品ぞろえ。
成分の詳細は分かりませんが、オイルにはイギリス製の天然エッセンシャルオイルを100%使用しており、天然香料100%でフレグランスオイルを調合しているのはアシュレイ&バーウッドのみとのこと。
植物由来のナチュラルな香りを大切にしながら、専任のセラピストによって各オイルのテーマにそってブレンドされています。
価格は500mlで3,000円前後。
ランプベルジェのオイルに比べるとやや割高な印象を受けます。
1本500mlのフレグランスオイルで、20時間使えます
こちらのオイルは好きな香りを数種類ブレンドして、自分好みの香りを作ることも積極的に推奨されています。
例えば、リラックスしたいときは、「リラクゼーション+ラベンダー」、気持ちを前向きにしたいときは、「イザベラ+スウィートオレンジ」など、その時の気分によって好きなようにブレンドすることが可能。
もちろん、1種類のオイルの香りだけを楽しみたいという方も多いと思います。
その場合は、ランプベルジェと同じく「ヌートレ」もあるので、ヌートレで一旦香りをリセットして新たな香りを楽しむということでもできますよ。
効果・効能の違い
ランプベルジェ
ランプベルジェの効果は以下のようなものがあります。
芳香剤としての効果
たくさんのオイルの中からお好きな香りを選択して、芳香剤として使用。
空気清浄機としての効果
【消臭】
タバコの臭い、ペットの臭い、生活臭、台所の生ゴミなど、家庭における様々な悪臭を消臭。
【抗菌】
カビや常在菌に効果。
湿気のある押入れやクローゼット、浴室のカビや空気中の雑菌など。
【ホルムアルデヒドの分解】
新築・改築直後の建物などから発生するホルムアルデヒドを分解する作用。
植物精油としての機能
精油の種類によって、リラックス・リフレッシュ・虫よけ・咳止めなどの効果があるものがあるようです。
アシュレイ&バーウッド
アシュレイ&バーウッドの使用効果はメーカーの発表によると以下のようなものです。
芳香剤としての効果
たくさんのオイルの中からお好きな香りを選択して、芳香剤として使用。
空気清浄作用(除菌と消臭)
元々、病院内の空気清浄を目的として開発されたこともあり、空気清浄機よりも除菌能力が高いそうです。
30分使用でタバコの臭い99.9%消臭
90分使用で空気中のダニ99%除去3時間使用でバクテリア99%除菌、カビ胞子60%以上除菌、食べ物の臭い68%消臭
※USA AIHAラボラトリー(ISO17025)による「除菌」と「消臭」の実証データ
ランプベルジェとアシュレイ & バーウッドに大差はない
効果にはやや違いがありますが、香りを楽しみつつ、除菌・消臭にも使えるという点では大差なく、どちらも同じような効果を得られるのかなという印象ですね。
ランプベルジェはオイルの種類が多い分、虫よけなどに効果的なオイルも選べるので、目的によって使い分けるのもいいのかなと思います。
両方ともコードがなく、サイズもコンパクトなので、手軽に持ち運ぶことが可能。
換気の状態など、使用環境にもよりますが、10畳のお部屋で30分焚くと、約3時間程度、香りや殺菌・消臭作用が持続します。
車の中、クローゼットや靴箱の消臭なら、2~3分の使用で充分です。
他にも、キッチン、トイレ、お風呂など家中の気になる所で効果を発揮するので、いろんな使い方が出来そうですね。
オイルは専用品じゃなくても大丈夫?
基本的には、ランプベルジェのランプは、ランプベルジェのアロマオイルを使用する前提で作られています。
同じように、アシュレイ&バーウッドのランプはアシュレイ&バーウッドの専用オイルを使用する前提で作られているので、基本的にはそれぞれ専用のものを使用したほうが、安心で安全だと思います。
ただ、別のランプで使用した例もあるようなので、絶対使えないわけではないようです。
私自身もアシュレイ&バーウッドのランプで、ランプベルジェのオイルを使用したことが1度ありますが、特に問題なく使用できました。
ただし、メーカーが推奨している使い方ではありませんので、使用する際はあくまで自己責任での使用になります。
特に理由がなければ、ランプと同メーカーのオイルを使用したほうがよいでしょう。
他のパーツは兼用できる?
他のパーツといえば、キャップやバーナー芯、ウィックといったパーツになりますがこちらもメーカーによって、それぞれ独自の基準によって作られているものになります。
使い初めには火を使用しますし、安全のためにはそれぞれのメーカーのものを使用したほうがいいと思います。
さいごに
ランプベルジェとアシュレイ&バーウッドを比較しながらご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
私も両方使用した経験があります。
好みもありますが、個人的にはランプベルジェのほうが多少うたっている効果が多いので、効能や効果を重視した場合にはランプベルジェがよさそうだなという印象。
アシュレイ&バーウッドは独特の見た目が好みであったり、ランプベルジェとはまた違ったブレンドの香りを楽しみたいという場合に、より適しているのかなという印象があります。
それぞれの良さがあるので、いろいろと比較しながらご自身にぴったりのランプやオイルを探してみてくださいね。
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