昔のテレビにあった砂嵐の「ザー」というような音で、生活の雑音や耳障りな音などの覚醒する音をかき消してくれると評判の「ホワイトノイズ」。
赤ちゃんの質の良い睡眠のために使っているという方もいるかと思いますが、気になるのは「つけっぱなしでも大丈夫なのか?」ということ。
結論からいうと「つけっぱなしでも大丈夫!」です。
ただし、つけっぱなしでも気を付けたほうがいい点もあります。
そこで、この記事では
・ホワイトノイズをつけっぱなしにするときの注意点
・ホワイトノイズには悪い影響も?
・ホワイトノイズは寝かしつけに効果的
・ホワイトノイズが聴けるツールの紹介
などについてご紹介したいと思います。
気になる疑問を解消して、赤ちゃんのより良い睡眠に役立ててください。
ホワイトノイズをつけっぱなしにする場合の注意点
ホワイトノイズは寝つきに効果があるだけではなく、睡眠中に音で突然起きるのを防いだり、夜泣きに効果があるという声もあるので、ホワイトノイズの効果を十分に得たい場合はつけっぱなしのほうが効果的です。
ホワイトノイズ専用機器を使用したり、ホワイトノイズをCDで聞かせる場合でもリピート再生にしておけば、つけっぱなしでホワイトノイズを流し続けることも可能。
アプリなど、スマートフォンで聞かせる場合にもつけっぱなしにすることは可能ですが、長時間使用する場合は電池の消耗を気にしたり、その間スマートフォンが利用できなかったりということが考えられますね。
また電磁波が赤ちゃんに与える影響もありますので、その点も考慮して使用しすぎには注意したいものです。
ただ、ホワイトノイズの効果をより得るということだけで考えればつけっぱなしのほうがいいのでしょうが、ホワイトノイズによる悪影響というのも近年分かってきたようです。
そこで、次にホワイトノイズによる悪影響についてお伝えしたいと思います。
ホワイトノイズを赤ちゃんに聞かせることで悪影響はある?
2014年に米国小児科学会によって、乳児用スリープマシンが難聴の一因となる可能性があるとの研究結果が発表されました。
この研究ではホワイトノイズを発するスリープマシンを乳児から30cm、100cm、200cmと離したところに置いて、それぞれの最大騒音レベルを測定したところ、いずれも病院新生児室の推奨最大騒音レベルとされている50デシベルを上回っていたとのこと。
このように騒音レベルの音を聞き続けることが難聴の一因になるという可能性を指摘されたようです。
また、スリープマシンで夜間ずっとホワイトノイズを聴き続けることで、聴覚、発語、言語の発達にも影響がある可能性があるとも発表しています。
研究で使われた基準が新生児室の推奨最大騒音レベルなので、月齢の高くなった赤ちゃんであれば多少基準も変わってくるかもしれませんが、このような研究結果があるということも無視することはできませんよね。
そのため、赤ちゃんにホワイトノイズを聴かせるときは以下の3つのことに注意したほうがよさそうです。
「ホワイトノイズを発する機械は、赤ちゃんからできる限り離す」
「音量は出来るだけ小さくする」
「使用時間を少なくし、長時間のつけっぱなしはさける」
赤ちゃんの寝かしつけに効果的なホワイトノイズですが、寝かしつけに成功してもその他で悪い影響が出るのは困りますよね。
先程の米国の研究は、50デシベルの音量を基準に実験されたようですが、この50デシベルというのは「エアコンの室外機、静かな事務所や木々のざわめき程度」と言われています。
一般的にホワイトノイズを聴くのは、70デシベル(掃除機の音や騒々しい街頭)ぐらいが効果的だという声もありますが、最初は50デシベルぐらいの小さな音から試してみて、小さな音で効果があるようであれば必要以上に音量をあげすぎないほうがいいでしょう。
また、夜間赤ちゃんを物音で起こすというのは家族が寝静まるまでが一番多いかと思います。
そのため、赤ちゃんが寝静まった頃合いを見て真夜中は電源を切る、もしくはタイマーをセットするなど、朝までつけっぱなしということは避けた方がよさそうです。
日中のお昼寝時は物音で起こすことも多そうですし、お昼寝自体もそう長くはないので、つけっぱなしにしておいてもよいのではないでしょうか。
上記の研究の著者らも、使用すること自体を否定しているものではなく、あくまで使い方に注意するように提言しているものなので、上記のようなことに気を付けながら、上手に寝かしつけに取り入れてみてください。
ホワイトノイズ 赤ちゃんに期待できる効果は?
ホワイトノイズは悪い影響だけでなく、当然いろいろと良い影響があるとされています。
赤ちゃんに期待できる効果として一番注目されているのは、睡眠への影響・効果です。
眠りのサイクルがまだ未熟な時は小さな音でも目が覚めたりということが起こりがち。
赤ちゃんが起きないようにと静かにしていたのに、ドアを開ける音などでうっかり起こしてしまいガッカリ~なんてこと、よくありますよね。
そんな物音に敏感な人な赤ちゃんにピッタリなのが「ホワイトノイズ」です。
ホワイトノイズはさまざまな周波数の音を含んでいるので、その雑音によって突然の物音をかき消すことができると言われています。
ホワイトノイズを利用することによって、このように突然目をさます回数が少なくなるだけでなく、夜泣きや寝かしつけにも有効で、ある研究結果では新生児にホワイトノイズを聞かせたところ、眠りにつく可能性が3倍以上になったとの報告も。
実際にツイッターの口コミでも
寝かしつけ、今のとこホワイトノイズ+ゆ〜っくりトントンが一番最強な気がする🤔
— おぐ@1m🎀 (@i1_1g) September 6, 2021
ホワイトノイズかなり効果があるみたいです。
息子のグズグズ泣きに困ってたら同じ月齢の子を持つママがSNSの体験談に寝かしつけにはホワイトノイズが良いって書いてたからウチも試してみたら効果があった😭 寝てくれてホッとした💦💦
— しみっちゃん (@devil_hyde666) February 11, 2020
朝になるまで眠っててくれるといいな😫
同じ悩みを持つママの意見は参考になりますよね。
お子さんにぴったりの寝かしつけ方法が見つかってよかった !
寝かしつけのつもりがママが寝てしまってたよ……
— るさ子@3m🎀 (@sally_resin) July 23, 2021
ホワイトノイズの効果たるや
ホワイトノイズは大人にも効果ありなので、寝落ちしたくないときには気を付けましょう(笑)
寝かしつけで相当困ってらっしゃったんでしょうか。
本当に見つけた人エライ!!
赤ちゃん以外にも、最近の研究によると注意力散漫、集中力がない子供にもホワイトノイズが効果的だったり、ホワイトノイズで大人の睡眠障害や、認知症の方の興奮行動が改善されたという報告もあるようです。
ホワイトノイズはあらゆる世代で活用できそうですね。
ホワイトノイズを聴くためのおすすめのツール
ホワイトノイズが聴けるツールはいろいろあります。
それぞれメリット・デメリットあるので、いろいろと試してみてください。
ホワイトノイズが聴ける無料のアプリ・動画
【 無料のアプリ 】
「White Noise Baby Sleep Sounds」
ホワイトノイズだけではなく、ピンクノイズ、胎内音など赤ちゃんが落ち着くとされるたくさんの音を聴くことができるアプリ。
操作がシンプルで、音量も手軽に調整可能。
タイマー機能もあるので、好きな時間でOFFできます。
「ホワイトノイズ」という名前の音があるアプリをいくつか使ってみましたが、赤ちゃん専用にするならコレが一番使いやすかったです。
赤ちゃんが好みそうな音が多いのと、ボタンがシンプルでわかりやすい!
android限定なので、iPhoneの方はつかえないのが残念ですが。
【 無料の動画 】
youtubeにある赤ちゃん向けのホワイトノイズ動画を2つご紹介します。
どちらもホワイトノイズとして紹介されていますが、それぞれ音の高さが少し違いますのでどっちが有効か試してみてください。
「【すみやかに眠っちゃう/ ホワイトノイズ🎵】赤ちゃんがねむる音(その2)ホワイトノイズ white noise(90分)」
「【寝かしつけ】赤ちゃん寝る・泣き止むホワイトノイズ♪育児・お昼寝サポート♪White noise for baby to sleep♪」
ホワイトノイズマシン
ホワイトノイズを作りだしてくれる専用の「ホワイトノイズマシン」。
価格も3,000円前後からと手に入れやすい価格で、消費電力も少ないため人気です。
ホワイトノイズマシンは多くの種類が発売されていますが、口コミ評価が高く、子供の寝かしつけにも効果があったとの口コミが多かったものから3つご紹介しますね。
★ Dreamegg D1 ホワイトノイズマシン
・搭載されているサウンドは合計24種類で、7種のノイズ音、7種のファン音と10種の自然音(海の波打ち、川のせせらぎ 、睡眠オルゴールなど)から選択可能
・ナイトライト搭載により、簡易照明として夜中の授乳、オムツ換えにも便利
・音量を0~85dBまで細かく調節可能。30分、60分、90分の自動停止のタイマー搭載
・10時間以上の連続再生可能
・サイズ:12 x 12 x 6.5 cm 重量: 620 g
この商品は後継機が出ており、下の3つ目の商品で紹介しています。
後継機にはナイトライト機能はないので、授乳時などに簡易ライトとして使用したい場合はこの商品がおすすめです。
★ LectroFan micro2 ホワイトノイズマシン
・ノイズ音4種類や、ファンサウンド5種類、リラックスできる2種類の波の音など、合計11種類のサウンドを搭載
・Bluetoothスピーカーとしても使用可能
・最大30時間の連続再生可能
・サイズ:5.2×5.2 cm、重量:97 g のコンパクト・超軽量ボディ
この商品のホワイトノイズ音源は、一般的なホワイトノイズの短時間で繰り返すものとは違い独自のアルゴリズムによって常に新しい音を創り出しているため、ストレスが少なく、より高いリラックス環境を作り出すことが可能。
他の2機種よりもずっとコンパクトで、スピーカー代わりにも使えますが、自動停止のタイマーはありません。
★ Dreamegg D3 ホワイトノイズ
・搭載されているサウンドは合計29種類で、7種のノイズ音、7種のファン音と15種の自然音から選択可能
・音量を0~95dBまで細かく調節可能。30分、60分、90分の自動停止のタイマー搭載
・12時間以上の連続再生可能
・サイズ:11×11×5.8cm 重量:309g
上に紹介した「Dreamegg D1」の後継機です。
(変更点)
・サウンドが5種類(眠りの水滴、時計の振り音など)増えた
・連続再生時間が10時間から12時間に増えた
・最大音量 85dB⇒95dBに変更
・大きく軽量化された重量620g⇒309g
・「Dreamegg D1」にあったナイトライト機能がなくなった
どの機種もホワイトノイズマシンとして人気の商品なので、どれを選択してもホワイトノイズマシンとして使う分には満足できそう。
ナイトランプがあったり、スピーカーとして使えたりなど、それぞれ少し機能が異なっているので、よりご自分のニーズにあったものを選んでいただければと思います。
まとめ
この記事では、ホワイトノイズ 赤ちゃんに聞かせるときにつけっぱなしでも大丈夫なのか?ホワイトノイズの悪影響はあるのか?など、ホワイトノイズが赤ちゃんに与える影響についてご紹介しました。
ホワイトノイズは基本的に「つけっぱなしでも大丈夫」ですが、赤ちゃんへの悪影響も全くないとは言い切れないので、使用する際は
「ホワイトノイズを発する機械を、赤ちゃんからできる限り離す」
「音量は出来るだけ小さくする」
「使用時間を少なくし、長時間のつけっぱなしはさける」
ということに気を付けて上手に利用しましょう。
赤ちゃんがしっかり寝てくれるのは赤ちゃんにとっても、ママにとってもいいことなので、ホワイトノイズをうまく活用してママの負担を減らしつつ、今だけの子育てを楽しんでくださいね。