「Rakuten Link(楽天リンク)」アプリを利用することで“通話料が無料になる”といわれている楽天モバイルですが、実際にはすべてのケースで無料になるわけではなく、特定の条件では通話料が発生します。
本記事では、楽天モバイルの通話料が無料にならないケースを詳しく解説し、料金を節約する方法についても紹介します。
楽天モバイルの通話料金が発生するケース
楽天モバイルの通話料金が発生するケースはいくつかあります。
以下で、1つずつご紹介します。
Rakuten Linkを使用していない
楽天リンクを経由せず、スマホ標準の電話アプリから発信すると通話料が発生します。
Rakuten Linkアプリは、インターネット回線を利用して通話を行う仕組みを採用しているため、通常の携帯電話回線を経由せずに通話が可能です。
そのため、楽天モバイルでは、Rakuten Linkを利用した通話に限り基本的に国内通話が無料に。
ちなみに、通常の電話アプリを使用した場合の料金体系は以下の通りです。
標準電話アプリからの発信:30秒あたり22円(税込)
ウェブサイトの検索結果やアプリ上で電話番号をタップすると、標準の電話アプリが起動し、通話料が発生することがあります。
通話料を発生させないためには通話前に楽天リンクを開き、手動で発信することを推奨します。
記事の後半で、標準の電話アプリを起動させない方法や「15分(標準)通話かけ放題」の詳細についてもご紹介しています
無料通話対象外の電話番号へかけた
楽天リンクを利用した国内通話でも、以下のような番号には無料通話が適用されません。
- 0570(ナビダイヤル)
- 0180(テレドーム)
- 188(消費者ホットライン)
- 0171(災害伝言ダイアル)
- 104(番号案内)
上記は一部です。
無料通話の対象外となる通話先を詳しく知りたい方は、楽天モバイルホームページの 無料通話の対象外となる電話番号一覧 よりご確認ください。
海外へかけた
海外に電話をかける場合、Rakuten Linkアプリ同士の場合は基本的に料金は発生しませんが、相手がRakuten Linkアプリを利用していない場合は通話料が発生します。
楽天モバイルの国際通話料金は、他社と比べて比較的リーズナブルな料金設定ですが無料ではありません。
利用するアプリや相手国によって対応状況や料金が異なりますので、詳しく知りたいかたは以下をご参照ください。
iPhoneでSMSを使った
iPhoneで使用する「Rakuten Link iOS版」では、楽天リンクでのSMS送信ができません。
そのため、SMSを利用する場合は標準のメッセージアプリからの送信となり、料金が発生します。
Rakuten Linkで着信転送を利用した
着信転送は、かかってきた電話を、あらかじめ登録済みの別の電話へ転送するサービス。
Rakuten Linkで着信転送した場合、通話料金は無料ですが、下記の場合は「Rakuten Link」ではなく「OS標準の電話アプリ」で着信するため通話料金が発生します。
転送電話の場合は、電話を受け取った側にも通話料がかかるのでご注意ください。
Rakuten Linkでの発信時に標準の電話アプリが起動する原因と対処法
Rakuten Linkアプリから発信したつもりでも、標準の電話アプリが起動してしまうケースがあります。その原因として、以下のような要因が考えられます。
- Rakuten Linkの設定が正しくない
- OSのアップデート後に設定がリセットされた
- 標準の電話アプリが優先されている
対処法
- Rakuten Linkアプリの最新版をインストール
- 標準の電話アプリのデフォルト設定を変更
- Rakuten Linkの通話設定を確認
これらの対応を行うことで、Rakuten Linkを優先的に利用できるようになります。
また、Androidユーザーは以下でご紹介するアプリを利用することで、より便利に利用できます。
スムーズに無料通話をしたい場合は「Rakuten Linkサポーター」
Androidユーザーであれば、「Rakuten Link サポーター」アプリをインストールするのをおすすめします。
このRakuten Linkサポーターは、標準電話アプリからの発信を自動的にRakuten Linkアプリに切り替えてくれるので、快適に利用可能に。
「Rakuten Linkサポーター」を利用すれば、楽天リンクの無料通話をよりスムーズに活用できます。
iPhone(iOS)ユーザーは残念ながら利用できないので、面倒ですが「Rakuten Link」で電話をかけるようにしましょう。
楽天モバイルの通話料金の確認方法
楽天モバイルの通話料金が発生したかどうかは、楽天モバイルの「my 楽天モバイル」アプリから確認できます。
1.Rakuten Linkアプリを開く
ホームページ右上にある設定(歯車マーク)をタップします。
2.「my楽天モバイル」を選択
設定にある「my楽天モバイル」をタップします。
3.「利用料金」タブを選択
画面下部にある「利用料金」タブを選択して、「利用明細を見る」をタップ
4.通話明細を確認
通話料金が発生していれば、利用内訳に請求料金が表示されます。
もしも、身に覚えのない不明な請求がある場合は、楽天モバイルのカスタマーサポートに問い合わせましょう。
15分かけ放題ならOS標準アプリも無料
OS標準アプリを利用して通話したい場合は、「15分(標準)通話かけ放題」オプション(1,100円/月)を利用すると、標準アプリの通話も1回15分以内の国内通話がかけ放題、国内SMSの送受信が使い放題になります。
標準電話アプリを利用して通話するため、通話品質を維持できるほか、Rakuten Linkを利用しての発信となっているかを気にすることなく電話をかけることができます。
ただし、15分を超過して利用すると、超過分は通話料金が発生するのでご注意ください。
細かいことを気にしたくない方や、仕事で頻繁に利用する方におすすめのオプションです
楽天モバイルの通話料が無料じゃないケースのまとめ
楽天モバイルは「Rakuten Link」アプリを利用することで基本的に通話料が無料になりますが、すべてのケースで無料になるわけではありません。
- 標準電話アプリから発信した場合は通話料が発生
- ナビダイヤルや一部の特番への発信は無料対象外
- 「15分(標準)通話かけ放題」オプション利用時、15分超過分は有料
- 国際通話で、相手がRakuten Linkアプリを利用していない場合は通話料が発生
楽天モバイルの無料通話を最大限活用するためには、楽天リンクアプリの正しい利用方法を理解し、無料通話対象外となるケースを避けることが重要です。
ぜひ、今回の記事を参考にして、通話料の節約に役立ててください。