洋服につくとなかなか落ちない水彩絵の具ですが、専用の洗剤がなくても白米で落とすことができます。
お米に含まれるデンプンが服についた絵の具の粒子にくっついて、絵の具を吸着してくれるという仕組みです。
今回は白いTシャツについた絵の具を、白米を使って落としてみました。
あわせて漂白剤+重曹でも落としてみて、落ち具合を比較しています。
洋服に付いた絵の具の汚れが落ちなくて困っている方は参考にしてみてください。
服の絵の具が落ちにくい理由
水彩絵の具は水に簡単に溶けるため、服についても落ちやすそうに見えますがなかなか落ちません。
絵の具は、顔料とアラビアガム水溶液を混ぜた合わせたもの。
対象物に定着する性質があるため、乾くと繊維の奥まで染み込み取れにくくなっていくのです。
絵の具の汚れは、とにかく汚れたらすぐに落とすのが基本!
時間が経てば経つほど取れにくくなるため、気が付いた時点で早めに落とすことが大切です。
洋服についた絵の具の白米での落とし方
落とすのは綿100%の白地のTシャツ。
子供が6箇所程、オレンジ色の絵の具のシミがをつけてきました。
帰宅後すぐにもみ洗いしたので、濡れた状態で撮影しています。
↓
洗たく洗剤をつけて、もみ洗いしても全然薄くなりません。
どうやら1時間目につけてそのまま過ごしたものらしく…帰宅した時点で9時間ほど経っていました。
絵の具を落とすために準備するのは、炊いた白米のみです。
おかゆ状など、少し柔らかい状態のほうが作業しやすいです
今回は自宅にあった白米を、Tシャツのシミの上に直接置いて揉み込んでみました。
つぶしながら、しっかりと揉み込んでいくと徐々になじんでいきます。
お米の粒が無くなる程度まで、しっかりともみ込んでください。
揉み込んでいくうちに、徐々に絵の具の色が薄くなるので、絵の具の色が気にならない程度までもみ込み続けてください。
最後にもみ込んだお米を、水でしっかり洗い流せば完了です。
絵の具汚れを漂白剤+重曹で落としました
服についた絵の具を「衣料用漂白剤のワイドハイターEXパワーと重曹でも落とせる」という記事を以前見たことがあるので、同じTシャツの別の絵の具汚れで試してみました。
お米も手軽ですが、揉み込む手間はありますし、出来れば洗剤をかけて置いとくだけ~で落ちるに越したことはありません。
準備したものは、以下の2点。
- ワイドハイターEXパワー(衣料用漂白剤)
- 重曹
使い捨ての容器などに、適量のワイドハイターEXパワーと重曹を1:1の比率で混ぜ、ペースト状にします。
絵の具やペーストが他の部分に移らないように下にタオルを敷き、ペーストを絵の具のシミの部分に塗布して、歯ブラシで生地を傷めないように注意しながら、叩くようにしてなじませます。
叩いていくうちに汚れが落ちるということだったと思うのですが、思ったように落ちません。
繊維の奥の汚れを浮かせて分解するために、熱めのお湯をかけてみましたが思ったほど落ちず。
最終的には、こちらもお米でもみ洗いし綺麗になりました。
絵の具が付いて、そんなに時間が経っていない場合は漂白剤+重曹でも落ちそうです
お米を使って落としてみた結果は…
他の部分を見てみると
絵の具を落とす前の写真が、電球下で撮影したものなので、Tシャツ自体の色が異なり見にくくて申し訳ありませんが、シミだけを見るとお米だけで見事に綺麗に落ちています。
絵の具を付けてから落とすまでに時間が経っていたので100%は落ちずに、目を凝らしてみると薄っすら絵の具の跡が見えますが、遠目には全く分からない程度にキレイになりました。
さいごに
今回は白いTシャツについた絵の具を、白米と漂白剤+重曹で落とし、落ち具合を比較してみました。
お米は落ちるまでもみ込む手間はありますが、準備しやすいところがメリット。
お米と同じ性質のでんぷんのりを使用するともっと手軽に出来るかと思います。
今回はほぼ落ちましたが、あまりにも多くの時間が経った場合には落ちない可能性もあります。
絵の具のシミを見つけたときには、出来るだけ早めの対処を心掛けましょう。
このお米を使う方法は、自宅にあるもので手軽に出来る落とし方なので、専用の洗剤がなく服の絵の具が落ちなくて困っている方はぜひ1度試してみてください。