温かくレトロ可愛いと人気の円筒型の対流式ストーブ。
デザイン性を追求した商品が増えてきたことや、キャンプブームもあり、ここ数年人気を集めています。
そんな対流式ストーブですが、部屋の置き場所によって暖房効率が変わってきます。
この記事では対流式ストーブを設置するのに最適な置き場所をはじめ、反射式ストーブの最適な置き場所、壁からの適切な距離や、部屋を暖かく保つアイデアをご紹介します。
対流式ストーブ 置き場所で最適な場所は?
対流式ストーブの最適な置き場所は部屋の中心です。
対流式のストーブは全方位の空気に熱を伝え、周囲の暖められた空気を対流させて、部屋全体を温める仕組みです。
対流式ストーブを部屋の中心へ置くことによって、効率よく部屋全体へ暖気を巡らせることができ、高い暖房効果を得ることができます。
対流式ストーブを部屋の端へ設置すると、効率よく暖めることができなくなるので注意しましょう。
熱が放射状に広がる対流式ストーブは、空気を対流させる力も大きいので、広い部屋での使用に向いています。
広さのあるリビングダイニングなどでの使用にはおすすめですが、6畳ほどの部屋で使用するのであれば、ややオーバースペックといえそうです。
また部屋の中心に置くことで効率よく暖まりますが、移動の邪魔になったり、接触しやすくなるということもあります。
幼児や走り回るようなお子さん、犬や猫などのペットがいる場合は、誤って接触しないようにストーブガードを設置するのをおすすめします。
対流式ストーブと反射式ストーブの最適な置き場所は違う?
対流式ストーブの最適な置き場所が部屋の中心であるのに対して、反射式は部屋の壁際など部屋の端に寄せて使用するのがおすすめです。
対流式ストーブの暖気が全方位に広がるのに対して、反射式ストーブの暖気は前方のみに広がります。
そのため部屋の端に設置することで、前方を効果的に暖めることができますが、より効率的に暖めるには窓を背にして窓際に設置するのがおすすめ。
窓を背にしてストーブを置くことで、部屋の正面の壁に暖気があたって跳ね返り、その暖かい空気が部屋全体を巡回することで暖房効果が大きくなります。
また、窓際のストーブの暖気で、窓から入ってくる冷たい冷気が上へ上へと押し上げられ暖気と交じり合って部屋全体の温度を均一にすることができます。
一方で窓から離れた場所に置いた場合は、窓際に向かう暖かい空気が窓際で冷やされ室内に逆戻りするという空気の流れができてしまいます。
このような理由から、反射式ストーブの場合は、出来るだけ窓際に寄せて置くことをおすすめします。
石油ストーブ 壁からの距離はどれくらいあける?
対流式のストーブを最適な置き場所にしたがって部屋の中心に設置する場合は、壁からの距離は離れると思いますが、状況によっては壁に近づけて設置する場合もあるかと思います。
対流式のストーブは全方位に熱が放射されることから、壁からしっかり離して設置することが必要です。
例えば我が家で使用しているコロナの対流式ストーブの説明書によると、前後左右上方すべて150㎝以上あけるよう記載があり、他の機種でも最低100㎝以上はあけることとされているものが多いです。
また反射式ストーブでも、一般的には前方・上方は100㎝以上、側面は50㎝以上、熱がいかないとされる後方でも20~30㎝程度は壁から離して置くように指定されています。
機種によって多少差がありますので、壁際に設置する場合は商品付属の説明書をしっかりと確認し、壁から適切な距離を取るようにしましょう。
また、毎年冬になるとストーブが原因の火災が多発しますが、発生状況を見ると「上方に干していた洗濯物がストーブの上に落下した」「近くにあったカーテンに引火した」「就寝時、布団に引火した」など誤った使用方法によって火災が発生していることが分かります。
そのため、壁から離すことはもちろん、家具やカーテン、洗濯物などからもしっかり離すことを心がけてください。
暖房器具と併用して取り入れたい寒さ対策
暖房器具の効果的な置き場所と合わせて、簡単に取り入れることができる“寒い部屋を効率よく暖かくする方法”をご紹介します。
窓からの冷気を遮断する
暖房器具で部屋を暖めても、窓からの冷気や放熱で暖房効果が弱まります。
冷気を防ぎ、暖房効率を高める「カーテン」は簡単にできる防寒対策として有効です。
冬は日照時間が短いので、夕方暗くなったら早めにカーテンを閉めることをおすすめします。
遮光カーテンなどの機密性が高い厚手のカーテンだとさらにベストです。
また、カーテンの丈も冬場は長めに調節するのがおすすめ!
冷たい空気は基本的に下に流れるので、冷気が部屋に入るのを極力防ぐために、カーテンの丈は出来るだけ床に近い長さのほうが効果的です。
カーテンフックなどのアジャスターで調節できる場合は、長めに調節してみてください。
ただし、ストーブを窓際に置く場合には、引火しないようにカーテンの位置には注意しましょう。
適度に加湿する
冬場は空気が乾燥しており、暖房器具を使用することでさらに乾燥が進みます。
室内が乾燥していると体感温度が下がるので、暖房器具を使用する際は適度に加湿しながら使用すると、同じ温度でもより暖かく感じることができ、快適な空間をつくることができます。
室内で快適に過ごせる目安は湿度が40~60%です。
加湿器を設置したり、水を入れたコップや容器を置いたり、濡らしたタオルを干すなどして部屋の湿度を適度に保つことが寒さ対策に有効です。
床からの冷えを防ぐ
床がフローリングなどの材質の場合、足元から冷えを感じることも多いですよね。
そのような床からの冷えには、断熱アルミシートやジョイントマットやコルクシートなどを使用するのがおすすめです。
「断熱アルミシート」や「保温シート」などと呼ばれる床用断熱シートをフローリングに敷いて、上にカーペットなどを敷くと、床の冷気をグッと抑えてくれます。
ジョイントマットやコルクシートは床に敷いてそのまま利用することもできますが、見た目が気になる場合には上にカーペットやラグを重ねて使用するとよいでしょう。
手持ちの段ボールを敷くだけでも効果的なので、冬場フローリングの床で過ごしている方は試してみてください。
ドアからのすきま風を防ぐ
ドアの形状によっては、ドアの下の隙間から冷気が入ってきて寒い!ということもあるかと思います。
せっかく部屋を暖めても、部屋の外からの冷たい冷気が入ってくると台無しですね。
そんな時は、ドアのすきま風を防いでくれるグッズがおすすめです。
100均などでも販売されている隙間テープでもいいですし、貼り付けなくてもドアの下に差し込むだけで使用できる「すき間風ストッパー」という便利なものも販売されています。
すきま風を減らすことで、暖房効率もよくなりますので、すきま風が気になる方は試してみてください。
さいごに
この記事では対流式ストーブや反射式ストーブを設置するのに最適な置き場所、ストーブの壁からの適切な距離や、部屋を暖かく保つアイデアをご紹介しました。
同じストーブでも形状によって最適な設置場所や壁からの適切な距離は変わりますので、効率よく暖まれるように適切な場所で使用してみてください。