2021年1月24日放送の「坂上&指原のつぶれない店SP」に1人焼き肉で話題の焼肉ライクの創業者である西山知義氏が出演されました。
西山氏は過去にも「牛角」や「しゃぶしゃぶ温野菜」など複数の店舗を手掛けた、外食界のカリスマとも言われる人物。
その西山氏が手掛けた1人焼肉専門店「焼肉ライク」は現在全国に拡大中で、オープンすれば長蛇の列となるほどの人気店なんです。
そんなすぐれた経営手腕の持ち主で、人望も厚いと噂されるダイニングイノベーション会長の西山知義氏とは一体どんな人物なのでしょうか。
そこでこの記事では西山知義氏のプロフィールや学歴・経歴、家族や年収・資産についてまとめました。
・裕福な家庭から一転、貧しい生活へ
・横領された600万
・社長の身分を隠し、マクドナルドでアルバイト
現在は成功されていますが、ずっと順調な人生ではなかったようです。
西山知義のプロフィール・学歴
名前:西山知義(にしやま ともよし)
生年月日:1966年3月19日生まれ
年齢:54歳(2021年1月現在)
出身地:東京都世田谷区
学歴:土浦日本大学高校卒業・日本大学中退
小学生で野球、中学でバスケ、高校でアメフトとスポーツ三昧の学生時代を過ごされていたそうです。
スポーツでもしっかり成果を発揮されていて、中学のバスケでは世田谷区で2位になり、都大会にも出場。
また高校では、アメフト日本一の高校だったこともあり、練習量も上下関係も半端ない厳しさだったようですが、のちにインタビューで「その頃があったから社会の理不尽さにもついていけたのだと思います」と発言されています。
西山知義の経歴は?
1985年 日本大学中退、賃貸仲介不動産会社に就職
1987年国土信販株式会社を設立し、不動産賃貸管理事業を開始
1996年 外食事業に参入 牛角の前身となる「焼肉市場 七輪」を開店
1997年 フランチャイズ1号店を渋谷に開店と同時に店名を牛角に変更
1998年 レインズインターナショナルに商号変更
2000年 ジャスダックに株式上場
2012年 レインズインターナショナルをコロワイドに売却
2013年 株式会社ダイニングイノベーションを設立
2018年 焼肉ライク1号店出店
日本大学に入学するも「早く経営を学びたい」という理由で一年で中退し、その後経営の勉強のために父親の紹介で不動産会社に就職。
その不動産会社では、入社後半年はベンツの掃除やら、銀行の振込みなどしか任せてもらえなったそうですが、半年後営業を任せられるとすぐに売り上げトップという成績を出すほど優秀だったそうです。
その後、1987年に不動産会社を立ち上げ、不動産賃貸管理事業をしつつ、1996年牛角の前身となる「焼肉市場 七輪」を開店。
翌年にはこの焼肉店の名前を「炭火焼肉酒家 牛角」に変え、またその翌年には会社の商号を「レインズインターナショナル」に変更し、2000年にはジャスダック市場の上場。
このレインズインターナショナルでは「しゃぶしゃぶ温野菜」「土間土間」などを7年間で1000店舗と急拡大させ、ギネスブックに記録されたという過去も。
2012年にレインズインターナショナルを売却し、株式会社ダイニングイノベーションを設立。
現在は「焼肉ライク」をはじめ「しゃぶしゃぶれたす」「じねんじょ庵」など国内だけでなく、台湾、シンガポール、インドネシア、アメリカなど、日本の食文化を積極的に海外へ展開しています。
西山知義の波乱の半生・失敗からの教訓とは?
ベンチャー通信編集部さんや株式会社キイストンさんの過去のインタビュー記事によると「過去多くの失敗を重ねて今の成功をつかんだ」といったお話をされています。
どういうことか詳しくみていきたいと思います。
裕福だった幼少期
西山氏は、東京都世田谷区生まれ。
父親はCMを流すほどの大きな不動産会社の経営者として成功されていたため、高級なレストランや海外へ家族旅行に行くほど、裕福な家庭で育ちました。
しかし西山氏が小学生のころに、その不動産会社がオイルショックなどの影響で倒産。
借金の取り立てが家にまで押しかけるほど家計は苦しくなり、借金返済のために自宅も人手に渡るまでに。
この体験によって、西山氏は「常にリスクを考えるようになった」と話しています。
また倒産後に父親の会社の社員だった人から「お前の父親は最後の給料も払わないような、どうしようもない奴だ」と言われたことが衝撃で悔しく「自分が成功して見返してやる」という気持ちを持ったそうです。
突然の裏切り
後に、日本大学に進学するも「早く経営を学びたい」と1年後に中退。
不動産会社勤務を経て、21歳の時に渋谷のワンルームマンションで国土信販株式会社を設立するも、設立3年後にその会社の金庫から600万盗まれるという横領事件が!
社員の誰が実行したのか?と追及しましたが、最終的に犯人が分からず10人中2人以外を解雇。
おまけに解雇したその社員たちが「最後の給料が払われていない」と労働基準局に訴えたため、サラ金から600万借金をして、その社員たちに給料を支払うことに。
その数か月後、その社員たちが金庫のお金と思われる資金を使って、みんなで同事業の別会社作ったことを知り、人間不信に陥ったそうです。
ポテトから得た教訓
そんなとき、マクドナルドの初代社長である藤田田氏による書籍を読んで、職人に頼らない経営がマクドナルドにはあると知り衝撃をうけます。
そして、その経営手法を知りたいと、社長の身分を隠し実際にマクドナルドでアルバイトをした西山氏。
ある日先輩から「7分経ったらポテトは捨てる」と説明され、どうしてかと尋ねると、「きみがお客様だったら、冷めたポテトを食べたいと思う?食べたくないだろ」と。
今までは、冷めたポテトをいかに客に売るかを考えていた西山氏だったが、マクドナルドでは違う。
「捨てるのが嫌なら、廃棄量を少なくする努力をすればいい」と言われて、自分にはその視点が抜けていたと気付かされることに。
その経験によって、経営において顧客や社員を尊重することの大切さを学んだと話しています。
「商売はお客様に喜ばれて初めて来店数が増え、売り上げが伸び、それが結果的に収益につながる。」と。
それまでの西山氏は自分の利益ばかりを考えていたそうですが、「600万横領されたのもそんな自己の利益の追求から起きたものではなかったのか…」、「経営者として未熟だった…」と過去を振り返り反省されたそうです。
裕福で何不自由のない生活からの転落、若くして立ち上げた会社での横領や裏切り。
かなり波乱万丈な人生を歩んで来られてますが、そんな経験や失敗をバネに、前向きに取り組んで来られたからこそ、今の成功があるんですね。
西山知義は結婚して家族はいる?
西山氏は結婚されており、家族は奥様と息子さん2人の4人家族だそうです。
その2人の息子さんのうち、長男である西山泰生氏は現在23歳の現役大学生ですが、父親が手掛け2020年11月に中目黒にオープンした「ブルースターハンバーガー」の代表取締役社長に就任しています。
今後父親譲りの経営手腕を発揮されるんでしょうか。
まだ23歳とのことで今後が楽しみですね。
西山知義の年収・資産は?
正確な年収や資産はわかりませんでしたが、外食のカリスマ、外食の神様と評され、たくさんの店舗を輩出してきた西山氏なので、年収や資産も相当な額だと思われます。
不動産も都内の自宅だけではなく、軽井沢の別荘やハワイの一等地であるカハラ地区に新築で別荘を持たれており、他にも複数の別荘を所有しておられるそうです。
ネット上に別荘の紹介記事がありましたので、ご紹介。
ハワイの別荘
軽井沢の別荘
京都の別荘
別荘に気の合う友人や経営者を招待して、みんなに喜んでもらうことを目的として各地に別荘を所有されているそうです。
こういった周りの人を大切にする姿勢が、各界を代表する経営者陣から”アニキ”と慕われるその人望の厚さににつながっているのでしょうね。
西山知義の本 著書について
2021年現在2冊の本を出版されています。
2006年と2009年に出版された本で古いですが、中古のみ取り扱いがありました。
西山氏の信念や想いなど、成功への道筋が記されている本のようです。
この本から勇気をもらったというレビューも。
長らく本は出されていないようですが、さらに年齢と経験を重ねた現在の想いが書かれた本も読んでみたいですね。
西山知義 出演のyoutube動画
youtubeの動画で西山氏が出演されている動画を見つけたのでご紹介します。
ホリエモンとの対談「BARホリエモンチャンネル」1回目。vol.7まであります。
↓ ↓
『刺激空間から革新が生まれる』というテーマで、別荘や趣味のことを話されています。
↓ ↓
他にも複数のyoutube動画に出演されていました。
短い動画ですが、西山氏のいろんな一面が垣間見えますよ。
さいごに
この記事では2021年1月放送の「坂上&指原のつぶれない店SP」に出演され、苦境に立たされる居酒屋を立て直しに挑まれた、焼肉ライクの創業者 西山知義氏についてご紹介させていただきました。
西山氏は成功された現在でも、さらに「食」の価格破壊を行うなど、食文化の新たな方向性を打ち出そうと夢を持ち続けてるのだそうです。
昨年11月に立ち上げた「ブルースターバーガー」はコロナ渦でも利用しやすい非接触型のテイクアウト専門のハンバーガーショップで、商品は高品質なのに価格も170円からと革新的。
「国内では2,000店舗の展開を目指す」とコメントされており、世界進出も目指しているそう。
そんな新しいことに挑戦し続ける西山知義さんに今後も期待したいですね。