フランスの人気調理器具メーカーSTAUB(ストウブ)の偽サイトが話題になっています。
コロナ禍においてインターネット通販の利用者が増えている中、この偽サイトで知らずに注文し、商品が届かない、違う商品が届くなどの被害に合う人が増えているそう。
そこでこの記事ではストウブの偽サイトについての情報、偽サイトの見分け方や注意点、この偽サイトについての世間の声などをご紹介しますね。
一見しただけでは、わからないような精巧なものも多いようなので、しっかり見極めて被害にあわないように注意してください。
STAUB(ストウブ)の偽サイトって?
ストウブの偽サイトと言われているページをご紹介します。
▼ STAUB(ストウブ)の偽サイト
https://www.toppotto.shop/
ちなみにストウブの正規の公式サイトはこちら。
▼ ストウブ公式サイト
https://www.staub-online.com/
公式サイトと見比べると、サイトのデザインは全く異なりますが、ストウブのロゴや製品の写真などは同じものとなっているので、一見しただけでは偽物だとはわかりづらいです。
そしてGoogle検索エンジンで「ストウブ」などで検索したときに、一番上にサイトが表示されていることも多いので、公式サイトと思い込む人が多いよう。
ただ、値段だけは公式サイトと違い、大きく割り引かれているのが特徴です。
例えば、人気のピコ ココット ラウンド 24㎝を見ると、公式オンラインサイトでは価格が37,400円とあるのに対して、偽サイトでは、21,856円 8,266円(税込)となっているなど、驚くような価格で販売されています(2022年2月3日現在)。
また、驚くのが偽サイトにある商品のレビューページ。
商品によっては100以上のカスタマーレビューの書き込みがあり、写真も掲載するなど詳細なレビューが記されています。
このレビューが本当によせられたものなのか、別サイトの投稿をそのまま引用したものなのか、わかりませんが、このようにレビューが多いとつい信じて購入してしまう購入者も多いと思います。
本当に悪質ですね。
ただ、巧妙なようで、よく見るとずさんさが見える部分も多いです。
会社概要のページを見てみると、会社が「西松屋」となっていて、事業内容は「【家電量販店大手】関東を地盤に全国展開。越境ECプラットフォームの運営等」と表記。
またご利用規約のページには「本規約は、以下「弊社」が運営するダイソン株式会社(以下「本ウェブサイト」)に関して…」と、ダイソン社の利用規約がそのままコピーされたかのような内容となっています。
もう、めちゃくちゃですね。
ただ、この偽サイトは1例で、他にもストウブの偽サイトは複数あるよう。
消費者庁のニュースリリースのページでは「偽ストウブサイト」として以下のページが紹介されていました。
https://www.kuzima.jp
引用:消費者庁ニュースリリースより
https://www.kichona.jp
https://www.soldin.jp
https://www.kitchin.jp
https://www.jayo.jp
https://jayo.jp
https://www.staub-online.jp
https://staub-online.jp
https://www.yasuishop.jp
https://yasuishop.jp
https://www.jarancy.com
https://jarancy.com
テレビ番組で、ストウブの偽サイトの被害にあった方の話を紹介していましたが、その方は
「Instagram(インスタグラム)に広告が出ていたサイトだったので、まさか偽物だとは気づかなかった。」
「クレジットカードで何回か決済すると、その都度エラーになったので、何度かやり直した。その後、注文完了メールが決済エラーの分まで複数届いておかしいなと気付き、すぐにクレジットカード会社に連絡して取り消し依頼。その後消費者センターに連絡した。」
というような話をされていました。
また別のケースでは、ストウブの鍋を注文し、その後送られてきたメールに記載のあった発送元は中国。実際に送られてきたのはレイバンのサングラスの模倣品だったというケースも。
ストウブの鍋は、鋳鉄ホーロー製の高機能な鍋で、職人の手作業で作られている製品なので、どの商品もそれなりに高価な商品。
偽サイトで購入してしまったなんてことになれば、被害額も大きなものになってしまいますよね。
STAUB(ストウブ)の偽サイトを見分ける方法
先程ご紹介した中で、Instagramの広告をクリックしたら偽サイトだったというものがありましたが、他にもアメブロに出ていたバナー広告が偽サイトにつながるものだったという事例もあったようです。
まさか、広告費まで出して偽サイトに誘導しているとは思わず、信じてしまう方が多いと思います。
最近の詐欺サイトはそれぐらい巧妙になってきており、今後、また似たような偽サイトが出てくる可能性もありますよね。
そこで、偽サイトを見分けるため、一般的に言われている偽サイトの特徴をご紹介します。
日本語の表現や言いまわしが不自然
このような詐欺のサイトは、海外で作成されたサイトであることが多いです。
そのため、日本語の表記がおかしいことも。
翻訳ソフトで翻訳したような日本語の表記になっている場合や、フォントがおかしい場合は注意したほうがよさそうです。
サイトのURLに不審点がある
正規のウェブサイトの場合、ほとんどのサイトが「https://~」で始まる暗号化されているサイトになっています。
暗号化されていないものは「http://~」と「s」がないため、そのようなサイトは気を付けたほういいです。
また日本企業であれば、公式サイトのドメインが「.jp」「.com」などの表示になっているのが一般的です。
販売サイトのドメインが「.xyz」「.tv」「.bid」などあまり見慣れないものである場合は注意したほうがいいでしょう。
しかし、今回上記で紹介した偽サイトのドメインは「.com」になっているなど、必ずしも当てはまらないことも。
よく見かけるドメインだからといって、必ずしも安心とは言えないのでご注意ください。
正規販売店の価格から極端に値引きされている・安すぎる
正規品でも、多少値引きして販売しているインターネットサイトもありますが、偽サイトは極端に値引きして販売して興味を引き付けるものが多いです。
半額以下など、一般的に販売されている価格より、明らかに安すぎる価格で販売されているサイトには注意してください。
会社概要(会社名や店舗名・住所・電話番号など)が記載されていない・不自然
インターネット通販は「特定商取引法(第11条5項)」により「会社名や店舗名、住所、電話番号」を表示するように定められています。
連絡先がメールアドレスのみで、電話番号が載っていないなど、正しく記載されていない場合は不自然と思ったほうがよさそう。
また、今回のように会社名が「西松屋」となっているのに、事業内容に「家電量販店大手」と記載されているなど、不審な点がある場合はいったん疑ったほうがよさそうです。
記載されていても、心配な場合は、会社名や店舗名で評判を検索したり、記載の所在地にその会社が本当にあるのかをGoogle マップなどで検索してみるのをおすすめします。
電話番号が記載されている場合には、実際に電話をかけてみてもいいかもしれませんね。
決済に関して不審な点がある
クレジット契約には一定の審査があるため、以前の詐欺サイトではクレジット契約ができず、銀行振込のみというサイトが多かったようですが、現在はクレジットカード支払いもできる偽サイトが多数存在するようです。
決済を進める中で、
・正確にクレジットカードの情報を入力しているにもかかわらずエラーがでる
・購入した金額と、実際に決済される金額が異なっている
・購入後、海外の通貨建てで、クレジット決済される
など、不審な点があれば、すぐに購入店もしくはクレジットカード会社に連絡をいれましょう。
また銀行振り込みでも、振込先が個人名義となっている場合は、信用できるかを慎
重に確認し、確実に信用できる場合以外は代金を振り込まないようにしましょう。
詐欺サイトにクレジットカード番号が登録された場合は、不正利用などの犯罪に利用されることもあります。
そういったことが予想される場合は、カードの停止や再発行なども検討したほうがいいでしょう。
STAUB(ストウブ)をネット購入する際の注意点
ストウブのネット購入で、不安なく取引ができるのは公式オンラインショップでの購入です。
ただ、オンラインショップは間違いのない商品が届く代わりに、ややお値段が高くなるというデメリットも。
どうしても割引価格で購入したいという場合は、先程ご紹介した STAUB(ストウブ)の偽サイトを見分ける方法 に記載した情報を参考に、販売サイトに不審点がないか確認し購入するようにしましょう。
また商品が届くまでは、代金決済後に届いたメールなども念のため保存しておいたほいがいいでしょう。
Amazonや楽天などの有名な大手通販サイトなら安全と思う方も多いようですが、大手通販サイトが運営する通販サイトでも、悪質な業者が出品していないとは限りません。
大手通販サイトで買い物するときも、販売者や配送元、商品レビューなどはしっかり確認したほうがよさそうです。
偽サイトの被害にあったと気付いたら
購入後に購入先が偽サイトと気付いたら、すぐに販売元に連絡を取り、取引のキャンセルや返金を依頼しましょう。
返金に応じない、連絡が取れないなど、問題を解決できない場合は、利用した金融機関やクレジットカード会社、警察署へ被害の連絡をするのをおすすめします。
行動が早ければ、詐欺業者の口座凍結により返金されたり、クレジットカードの引き落としを止めることも出来る可能性があります。
詐欺かどうか分からないが、不審な点が多く心配だという場合は、国民生活センターの「消費者ホットライン」や、最寄りの都道府県警の「サイバー犯罪相談窓口」に連絡し、相談しましょう。
STAUB(ストウブ)の偽サイトについての世間の声
Twitterでは、この偽サイトについてたくさんのツイートが投稿されていました。
友達がストウブを偽サイトで購入してしまって、てんやわんやした😫私もそのサイト見せてもらってたのに気づけなかったのは完全に危機管理能力低すぎだとめっちゃ反省。皆さんも気をつけて…!!
— かじょ (@kajo_p) February 3, 2021
一見公式サイトと間違ってしまうようなデザインなので、細かいところまで見ないと気付かない方も多そうですよね…。本当に悪質。
ストウブの偽サイトで購入したやつ、お金返ってくるのかなー。メールのやり取り印刷して、異議申し立て書を作って。。。めっちゃ時間と労力使ってる。でもムカつくから頑張る!#staub #偽サイト #悔しい
— ももんが (@haruuuna2525) February 21, 2021
このように被害に合われた方のツイートも。
たくさんの時間と労力を使って…返金されても許せないですね。
あぁ…あのインスタのstaubの激安サイト。偽だったのか…引っかかるうなぎ、沢山いそう…💦
— omi♡心のリハビリ中 (@omimanbo) May 3, 2021
このように、インスタの広告を目にした方もたくさんいると思います。
まさか、インスタの広告が偽サイトのものなんて、思いもしないですよね。
今後は注意ですね…。
ストウブの偽サイト。楽天市場などに実在する食器販売会社を名乗って偽サイトを運営。Googleでストウブと検索して広告と書かれたバナーは偽です。ググるとあちこちにおかしな点が満載!しっかり確認して、詐欺に合わなあようにしましょう。Googleは偽サイトどうにかしろ!#ストウブ #偽サイト pic.twitter.com/CFdnzQp9zn
— ヒガシ (@lmtgUTuQ3POid8e) May 3, 2021
このサイトも偽サイトということで、本当にいくつか偽サイトと言われるサイトがあるようです。
また、偽サイトだけでなく、偽の製品の存在も。
Googleの審査をすりぬける偽サイトもあるでしょうから、自身でしっかり確認する必要がありますね。
さいごに
この記事ではストウブの偽サイトについての情報、偽サイトの見分け方や注意点、この偽サイトについての世間の声などをご紹介しました。
今回ご紹介したストウブ以外にも、イオンのトップバリュや、米の自転車メーカーFELT(フェルト)など、様々な偽サイト被害が報告されているよう。
今後ますますインターネットの活用が進み、さらに悪質な販売業者も出てきそうです。
心配な方はメーカーの公式サイトからの購入をおすすめしますが、別のサイトから購入したいという場合は偽物のサイトから購入してしまうことがないように、慎重に確認しつつ購入することをおすすめします。