2021年1月から放送中のアニメ『PUI PUI モルカー』がTwitterでトレンド入りするなど、人気拡大中です。
早朝の放送かつ、3分弱という短さの放送にもかかわらず、どうして人気があるのか?
そもそも『PUI PUI モルカー』ってどんなアニメなのか?
Twitterでの評判と共に「モルカー」についてご紹介したいと思います。
PUI PUI モルカーって何?
PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL
— PUI PUI モルカー【公式】 (@molcar_anime) December 16, 2022
第11話ご視聴、ありがとうございました!
公式YouTubeチャンネルにて
来週(金)21:00 まで見逃し配信を行っております。https://t.co/9dpS5OBq7Y
よろしくお願いいたします🥕✨ #モルカーDS pic.twitter.com/s28wzqYCXz
『PUI PUI モルカー』って何?という方のために、簡単にご紹介しますね。
PUI PUI モルカーとは
『PUI PUI モルカー』は、毎週火曜の朝7時30分にテレビ東京系の子供向けバラエティ『きんだーてれび』にて放送中の、羊毛フェルトで作られたモルカーたちが主役のアニメです。
元々子供向けのアニメだったにもかかわらず、老若男女問わず徐々に話題になり、TwitterなどのSNSでも「モルカー」がトレンドに。
モルカーとは「モルモット+カー(車)」のことで、登場するのはモルモットと車が融合されたキャラクター。
メインのキャラクターとして、ポテト・シロモ・アビー・チョコ・テディが登場するほか、たくさんのモルカーが登場します。
パトカーや救急車など、すべての車がモルカーなんです。
この羊毛フェルトのモルカー以外にも、ジオラマ用の人形や人間の俳優も登場。
『PUI PUI モルカー』は、モルカーたちが自分勝手な人間に振り回されている様子を、日常・非日常を織り交ぜながら描いているストップモーションアニメです。
日本だけではなく台湾でも『天竺鼠車車』というタイトルで放送され、社会現象といえるほどの人気を見せています。
モルカーの声は実際のモルモットの鳴き声を使用していますが、元々モルカー以外はセリフがないので海外でも翻訳がいらず、そのままの放送となっているそうですよ。
▼ PUI PUI モルカーのPV。30秒で見れます。
PUI PUI モルカーの監督と映像制作会社は?
『PUI PUI モルカー』の監督は見里朝希さん。
この『PUI PUI モルカー』が映像作品初監督となる作品です。
見里さんは武蔵野美術大学を卒業し、東京藝術大学の大学院でアニメーションを研究。
これまでストップモーションアニメを含む短編アニメを個人で制作してきた作家さんで、2018年に発表した『マイリトルゴート』という作品では「パリ国際ファンタスティック映画祭」グランプリを受賞するなど、才能あふれる作家さんなんです。
そして、この『PUI PUI モルカー』の制作会社は『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』などで有名なシンエイ動画。
そのシンエイ動画が里見監督とタッグを組み、手掛けられたのが『PUI PUI モルカー』なんです。
PUI PUI モルカーが人気の理由
『PUI PUI モルカー』の人気はうなぎ上りで、2月半ばの定額制動画配信サービスのウィークリー視聴者数ランキングでは、長らく人気だった韓流ドラマ『愛の不時着』を越えて12位に躍り出ています。
この人気の理由を3つに分けてみていきたいと思います。
キャラクターの可愛さ
人気の1番の原因は、登場するモルカーたちの可愛さにあると思われます。
本物のモルモットのようにモフモフとしたあどけない動きや表情が可愛い上に、食に対する強欲っぷりなど、見ていて癒される要素が多いのがたくさんの人に愛される原因になっているのではないでしょうか。
また監督の見里朝希さんも、以下のように語っています。
渋滞や割り込み、煽り運転など、イライラする車の出来事が数多く存在する世の中。
「もしも車がモルモットだったら…」
癒し系の車「モルカー」ならそんなストレス社会を打破することができるのではないかと思いました。モルモットはくりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足、常にとぼけた顔。
渋滞しても、前のモルモットのお尻を眺めているだけで癒されますし、ちょっとしたトラブルがあってもモフモフして可愛いから許せてしまう?!
公式サイト 見里朝希監督インタビューより
ストレス社会である現代において、この「モルカー」のような癒しの要素が求められているのかもしれませんね。
ユニークさの中に「人間は愚か」と風刺も
そして、SNSの『PUI PUI モルカー』についての投稿を見ると「可愛い」、「癒される」という投稿だけではなく、「人間は愚か」、「人類は滅ぶべき」などのワードも頻出しています。
このことからも伺えるように、『PUI PUI モルカー』はかわいくて、癒されるキャラクターデザインだけでなく、迷惑行為などをコミカルに伝えるなど、社会風刺的な要素がつまったストーリー。
例えば、第1話では、渋滞問題が描かれています。
渋滞の先頭にいるモルカーの運転手がスマホに夢中になっていて、青になっても信号を無視したまま停止しており、道路で渋滞が発生。
その渋滞の最後尾には患者を乗せた救急車モルカーがいて、前に停まっているモルカーのポテトに緊急性を訴えます。
そのため、ポテトは救急車モルカーを助けるため奮闘し、最後は違反をしていたモルカーの飼い主が駆け付けた警察に取り締まられるというエピソードに。
また3話では、車内の動物放置が描かれています。
アビーに乗っていた運転手が、真夏であるのにモルカーの中にネコを残したまま、ファミレスに。
このままでは猫が車内の暑さで死んでしまうと、アビーが奮闘するエピソード。
このように人間の身勝手な行動によって、モルカーが悲しみ、奮闘する姿からは、人間の欲や迷惑行為、身勝手さについて深く考えさせられるものがあるんです。
ユニークなだけではなく、少し毒もあるというストーリーが大人もハマる要素になっているのかもしれません。
また、5話以降では『トランスフォーマー』や『アキラ』のポスターのパロディ、『インディ・ジョーンズ』、『ミッション:インポッシブル』などの映画をパロディにした場面などが取り上げられており、背景やストーリーの所々に現れる小ネタも面白いと人気の要因になってます。
作品のクオリティの高さ
人気の理由には、この作品のクオリティの高さにもあります。
この作品はストップモーション・アニメーションと言われる技法で制作されており、それによって独特の雰囲気と世界観が表現されています。
このストップモーション・アニメーションは『ひつじのショーン』や『ピングー』などでも使われている制作手法で、キャラクターの人形などをほんの少しずつ動かしながら、1コマずつ写真に撮影しつなぎあわせて再生するというもの。
独特の世界観が表現できるかわりに、撮影には気が遠くなるほどの時間を要しているんです。
映画『ワイルドスピード』さながらの迫力のカーアクションなど、ストップモーションアニメと思えないほどのダイナミックさなどが表現されており、このような作品のクオリティの高さも人気の理由となっているんでしょうね。
PUI PUI モルカーのSNSやネットでの評判
Twitterには『PUI PUI モルカー』についてたくさんのコメントがありました。
今更(?)モルカー見始めたけどかわいいし面白い
— 白ごま (@white__sesame) February 23, 2021
アマゾンプライムで「モルカー」を一気見してしまった!いやー面白い😆
— ねっこ🐈初マタ15w (@10w94278985) February 24, 2021
夫とゲラゲラ笑っちゃいました笑
昔モルモットを飼っていたのでより楽しめました😆
このように面白い、可愛いというコメントが多数。
他にも
夫が突然モルカー見始めた。疲れてんのかな。。。
— つなぽん@dontbesilent (@tunatuna_01) February 22, 2021
モルカーで疲れを癒してるのでしょうか…。
モルカーは羊毛フェルトで作られているので、モルカーに刺激をうけて羊毛フェルトを始めたという方も多くみられました。
目玉サイズ4mmモルカーだけでみっちりになったので次の火曜までモルカー作りはお休みするぞ🤚 pic.twitter.com/by6l3k892x
— masa👾 (@55cyat) February 25, 2021
今日の息子用PUI PUIモルカー弁当(ポテト)かわいくできたので見てください!!!! pic.twitter.com/byjVKcaP9a
— ラブポヨ (@l_ovepoyo) February 26, 2021
モルカーの可愛さに刺激され、羊毛フェルトだけでなく、キャラ弁やキーホルダー、クッキーなどモルカーグッズを制作している人がたくさんいましたよ!
またTwitter以外にもこのようなコメントが。

一挙手一投足がかわいい。
一回3分で手軽に見れるが、次の回までに10回は繰り返し見てしまう。

見終わると毎回「モルカー尊い…」という気持ちでいっぱいになります。中毒性が高く何十周もしてしまうアニメです。たった3分でここまでハマるアニメは他にありません。
このように中毒性があって、繰り返し見てしまうという投稿もネット上ではチラホラ。
3分弱という短い時間でみれるのも、ついまた見てしまう要因かもしれませんね。
PUI PUI モルカーが見れる動画サイト
『PUI PUI モルカー』はテレビ放送以外にもオンライン配信されています。
いくつか代表的なものをご紹介しますね。
BANDAI NAMCO Arts Channel
この「BANDAI NAMCO Arts Channel」では、放送後1週間限定のみの見逃し配信をYouTubeチャンネルでやっています。
最新話のみですが、無料で気軽に見れるのでおすすめです。
▼ ここから見れますよ
DTV
過去の放送もまとめて見たい方にはドコモの「DTV」がおすすめです。
月額550円かかりますが、1か月無料お試しがあるので1か月以内の解約だったら料金は発生しません。
▼ ここからお試しできます
[初回31日間無料おためし]映画・ドラマ・アニメ・韓流・音楽など約12万作品が月額550円(税込)で見放題の定額制動画配信サービス。
U-NEXT
こちらの「U-NEXT」も1か月無料トライアルをやっています。
他にも映画、アニメ、ドラマが見放題ですし、1話からまとめて見たい方にはおすすめです。
▼ ここからお試しできます

さいごに
この記事では、最近話題の『PUI PUI モルカー』についてご紹介しました。
この『PUI PUI モルカー』、現在日本以外のアジア地域でも人気となっていますが、3月末にはアジア以外の地域でも映像配信予定とのことで、ますます人気が高まる予感。
自粛ムードで疲れた人々の胸に、このモルカーの癒しや可愛さが響いたのかもしれませんね、
アニメ好きの方やモルモットが好きな方はもちろん、クスっと笑いたい方、道徳の教育にも『PUI PUI モルカー』はおすすめの作品。
まだ見てないという方は、ぜひ一度見てみてくださいね~。