縄跳びは手軽に全身運動ができることもあって、幅広い年代に人気がある運動ですよね。
子供の遊びにはもちろん、日々の運動不足解消、ダイエット、トレーニングなどに活用されている方も多いんじゃないかなと思います。
そんな多くの人に親しまれている縄跳びですが、購入したままの長さで使っていたり、あまり深く考えず適当に長さを調整しているという方も多くいるのではないでしょうか。
一般的に、縄跳びに最適と言われている長さは、ロープ全体の長さが「身長に55cmを足した長さ」とされています。
しかし縄跳びをする方の年代や目的によって、最適な長さも少しずつ変わってくるんです。
縄跳びの長さが合っていないと、うまく跳べなかったり、目的によっては効果を得にくかったりします。
うちの子供もうまく縄跳びが跳べなかったときに、身長に合わせて長さを調整したらすぐに跳べるようになったということがありました。
そこでこの記事では、縄跳びの長さの目安や、長さを調節をする際のポイントについてご紹介しますね。
年代別 縄跳びのちょうどよい長さ

例えば、幼児と大人では最適な長さの基準が違います。
そこで年代別に最適な長さの目安をお伝えしますね。
縄跳びの最適な長さを決める方法は2つあります。
1つは、「身長+◯◯㎝」と身長にあらかじめ決められた長さを足す方法です。
そして、もう1つの方法は縄の中央を足で踏んで調整する方法です。
両方ご紹介しますので、お好きなほうで調整してもらったらいいかと思います。
幼児にちょうど良い縄跳びの長さ
幼児の場合は「身長に60〜65cmを足した長さ」
または
「両手でグリップを持って、片足で縄の中央を踏んで伸ばし、持ち手が脇の下か胸の位置にくる長さ」が目安です。
縄跳びを跳び慣れていない幼児の場合、縄跳びの長さはやや長めが良いとされています。
軽くなって回しやすいという理由から短い方を好む子供が多いのですが、短いと跳ぶときに縄が体や足に当たって引っかかりやすくなります。
また、縄が短いぶん、跳ぶときに高くジャンプする必要があるため、疲れやすくなります。
やや長めにすることで、縄が体から離れて当たりにくくなりますし、力がない幼児でもテコの原理を利用して少ない力で回すことができるのでおすすめです。
小学生にちょうど良い縄跳びの長さ
小学生の場合は大人と同じく「身長に55cmを足した長さ」でも大丈夫ですが、もしあまり縄跳びをしたことがないという場合は、やや長めの「身長+55~60cm」の長さにすると良いでしょう。
もう1つの長さ調節の方法としては、
「両手でグリップを持ち、両足で縄の中央を踏み、二の腕をしっかり体の側面に付け、ひじを外側に90度に開いて、腕をまっすぐに伸ばしたままグリップを持てる長さ」が目安です。
中学生~大人にちょうど良い縄跳びの長さ
中学生~大人が使用するときの縄跳びの長さについては、「身長に55cmを足した長さ」が目安です。
大人でも初心者の場合は、やや長めの「身長に65cmを足した長さ」がおすすめ。
縄を踏んで調整する場合は、
「両手でグリップを持ち、両足で縄の中央を踏み、二の腕をしっかり体の側面に付け、ひじを外側に90度に開いて、腕をまっすぐに伸ばしたままグリップを持てる長さ」を目安にします。
縄跳びの長さが合わない場合のデメリット
縄跳びが上手く飛べない場合は、縄が長いほうが跳びやすいのでおすすめですが、必要以上に縄が長かったり、短すぎるとデメリットも。
長すぎる場合と短すぎる場合、それぞれのデメリットは次のとおりです。
縄跳びが長すぎる場合のデメリット
適度な長さであれば、初心者などにはテコの原理を利用して小さな力で回せるので効果的です。
しかし縄が長すぎた場合は、地面と接する縄が多くなる分、縄のコントロールが難しくなって引っ掛かりやすくなってしまうんです。
とくに、縄跳びに慣れない幼児などは、必要以上に縄が長すぎることで転んでケガをすることにもつながりかねませんので注意してください。
縄跳びが短すぎる場合のデメリット
縄が短すぎる場合は、引っかかりやすくなるため、跳びにくくなります。
短くすることによって縄が地面に付かずに、地面から高い位置で跳ぶことになりますよね。
その分、自然と運動量も増えて疲れやすく、縄跳びを跳べる成功率も低くなってしまいます。
そのため初心者は特に、縄を短くせず、やや長めにするほうがおすすめです。
縄跳びの長さ調節方法
長さの目安に沿って合わせてみて、自分に長さが合っていなかった場合の調整の仕方をご紹介します。
長さ調節のやり方

大抵の縄跳びはグリップのところを分解できるようになっていますので、どちらか片方を分解して、中から縄の先端を出します。
縄をちょうど良い長さになるように調節して固定し、余った縄はハサミで切りましょう。
持ち手部分を再び固定したら、調整完了です。
子供の場合は縄をハサミで切る際に3~5cmほどの余裕を持たせて切り、パーツで適切な長さに固定するのがおすすめです。
子供は身長が伸び、こまめな調整が必要になるため、あとで延ばせるよう縄にいくらか余裕を持たせておきましょう。
また、縄をハサミでカットするときに、切り過ぎないように気をつけてください。
切り過ぎると、いざ使用して短いと気付いたときに、元に戻すのは難しくなります。
縄を切るときは、一気に切ってしまわず、少しずつ何度かに分けて切り、その都度、跳びやすさを確認しましょう。
縄跳びによって切り方が変わる場合もあるので、そのときは説明書に従ってください。
長さ調節の注意点
長さを調節する際には、いくつかの注意点があります。
以下の点に気を付けて調節してくださいね。
縄の余っている部分をグリップに押し込まない
長さを調節する際に、縄跳びのグリップの空洞部分に縄を押し込む方も多いと思いますが、やめることをおすすめします。
縄跳びのグリップの中には回転子というパーツがあり、回転子が回ることで縄がねじれないような仕組みになっています。

しかし、グリップに縄を押し込むことで、この回転子がしっかり機能しなくなり、その結果、縄がねじれて跳びにくくなってしまうこともあります。
また、切らずに押し込むことで、グリップ部分が重たくなるというデメリットもあります。
縄がねじれずにスムーズに回転することは、縄跳びが跳びやすくなる大切な要素なので気を付けましょう。
結び目を作らない
グリップの中で結び目を作って長さの調節をする方も多いかと思いますが、これもやめたほうがいいです。
理由は、グリップに縄を押し込むのと同様に、回転子が回転するのを妨げたり、引っかかって取り出すことができなくなる可能性があるからです。
また、こちらも同様にグリップ部分が重たくなるというデメリットもあります。
どうしても結び目を作る必要がある場合は、回転子から離れた縄の中央部分を結びましょう。

目的別 縄跳びの長さ
縄跳びにはいろんな跳び方があります。
身長別に長さを変えることに加えて、目的別に長さを変えて跳ぶことで、跳びやすくなることも。
以下では、跳び方別に縄跳びの長さの目安をご紹介します。
二重跳びに利用する場合
二重跳びのように早く縄を回転させる場合は、基準の長さよりやや短くすると良いでしょう。
ロープの部分が短いほど回転する回数が多くなるので、跳びやすくなると言われています。
いきなり短く調整するのではなく、実際に跳んでみて様子を見ながら、徐々に短くして跳びやすい長さに調節しましょう。
また、二段跳びに使用する縄跳びは、縄がビニール製のものが空気抵抗が少なくて成功しやすいです。
ダイエットに利用する場合
縄跳びで脂肪を燃焼させるには、20分以上長く続けて跳ぶことが効果的です。
そのため、跳びやすいように、上記で案内した基本の長さに調節して跳びましょう。
必要以上に長すぎると縄跳びが地面にあたって跳ね返ることもあり、引っかかる原因になります。
引っかかってばかりだと、頑張ろうというモチベーションも下がってしまいますよね。
できるだけ長く続けられるように、最適な長さに調整してから跳ぶようにしてください。
トレーニングに利用する場合
ボクシングなど、トレーニングに利用する場合は、ロープを両足で踏んで、腰の位置でひじを外側に90度に曲げて、ひじを体から少し離したところでグリップを持てる長さがちょうど良いです。
最初は長さに少し余裕を持たせ、上達とともに、短くして回転を速くすると効果的。
ただし、腕の筋力をアップする目的のヘビーロープの場合は、そのままの長さで使用したほうが効果を高めることができます。
さいごに
この記事では、縄跳びの年代別の長さの目安や長さの調節方法についてご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
縄跳びが上手に飛べるようになったり、縄跳びの充分な効果を得るためには、跳ぶ人の体に合った適切な長さであることが重要です。
今回ご紹介した内容を参考にしていただいて、あなたにピッタリの長さを見つけてくださいね!