ソフトバンクが2021年2月18日、新ブランド「LINEMO(ラインモ)」の3月17日からのサービス提供を発表しました。
今回の発表により既存のLINEモバイルユーザーはどうなるのでしょうか?
この記事では
・LINEモバイルユーザーは、現状維持
・LINEモバイルへの新規申し込みは停止
・利用状況や契約内容によっては乗り換えが有利
・乗り換えにはMNPが必要
・将来的にはLINEMOと統合する可能性も?
といった内容をご紹介しています。
LINEの既存ユーザーや今からLINEモバイルを検討されている方はぜひ参考にされてください。
LINEモバイルユーザーはLINEMOに移行?
結論から言えば、とりあえずはLINEモバイルユーザーは今までと何も変わりません。
現在の「LINEモバイル」が「LINEMO」に変更されてしまうのではなく、LINEモバイルと別にLINEMOがスタートするという形になります。
そのため、LINEMOのスタート以降もLINEモバイルとして継続するようで、LINEモバイルユーザーが今まで利用していたプラン内容も料金もそのままで利用できます。
LINEモバイル公式ブログでの発表は以下のとおりです。
LINEモバイルをご利用中の皆様は、3/31(水)以降も、引き続き現在の契約内容でご利用いただけます。
LINEモバイル公式ブログより
また、LINEモバイルをご利用中の皆様を、お客様の同意なくソフトバンク社の新プラン等に強制移行することはありません。
しかし、LINEモバイルとしての新規申し込みは、2021年3月31日(水)11:00以降は受付停止となり、LINEモバイルとしての新規での利用ではできなくなります。
2021年3月31日(水)11:00以降の対応は以下のとおりです。

※1 Amazon等で販売の「LINEモバイル エントリーパッケージ」に掲載のコード
※2 ドコモ回線・au回線への回線変更は今後提供の予定なし。
このように、新規でLINEモバイルを利用したい場合は、2021年3月31日からは申込が出来なくなるので、新規の利用を検討されている方は早めに申し込んだ方がいいと思います。
なお、家電量販店などの店舗での契約は、2021/2/28(日)までと発表されていますのでお気をつけください。
LINEMOとLINEモバイルのサービス比較
LINEモバイルで満足している場合そのまま利用し続ける方も多いかもしれませんが、同じLINE系のサービスなので契約内容によっては乗り換えを検討する方もいらっしゃると思います。
そこで、LINEMOとLINEモバイルのサービスを比較してみたいと思います。
LINEMOは何が変わるの?LINEモバイルとの比較
LINEMOの料金プランは20GB+LINEデータ使い放題で2,728円(税込)です。
LINEのデータ使い放題やLINE電話かけ放題のサービスはビデオ通話も含め、LINEモバイルでの利用と変わりませんが、LINEモバイルではスタンプは有料だったのに対して、LINEMOでは、2021年夏には700万種類以上のLINEクリエイターズスタンプが無料(税込264円/月)で使えるようになります。
LINEMOのコンセプトは「タノシイオドロキ」とのこと。
現在無料で利用できる範囲の他にも、LINEにはLINE PayやLINEマンガなどの多数の関連サービスがあるので、今後は楽しく驚けるような連携なども発表される可能性もありますね。
以下に両社のサービスで主なものを比較してみました。
音声通話SIM・3GB以上のプランで比較(料金はすべて税込)

LINEデータフリーなど、似通ったサービスもありますがLINEMOとLINEモバイルのサービスは異なっている部分が多いです。
この一覧を参考に、LINEモバイルからLINEMOへの乗り換えについて、メリットがありそうな人とデメリットがありそうな人に分けて考えてみました。
乗り換えるメリットがありそうな人
・データ利用量が多く、毎月6GB以上利用している方
・国内通話で10分以上話すことが多い方
・LINEモバイルの通信速度に不満がある方
・5Gを利用したい方
一番の違いはデータ容量の違いでしょう。
LINEモバイルの最大容量12GBに対して、LINEMOは20GBも使え、価格もかなり安く設定されています。
そのため普段からデータ容量を多く使う方はLINEMOに乗り換えるメリットがありますね。
また、通話オプションはLINEモバイルが10分かけ放題だったのに対し、LINEMOは5分通話無料のプランと国内通話無制限のプランを選択することができます。
データもそこそこ利用しつつ、10分以上の長電話をすることが多い方であればLINEMOに乗り換えのメリットがありそうです。
しかし、どちらもLINEの無料通話を利用する場合は、データフリーの対象でデータ通信量や通話料を気にせず利用できます。
そのため、LINE通話がメインという場合はその点も考慮したほうがよさそうです。
LINEMOはソフトバンクの「MNO」回線を使えるのが大きなメリットです。
「MVNO」と呼ばれる格安SIMの回線よりも圧倒的に速度が速く、高品質なので、通信速度にほとんどストレスを感じることなく利用できそうです。
LINEモバイルは、キャリアから回線を借りて利用しているので、時間帯によって繋がりにくかったり、速度が遅くなってしまうことがあるので、LINEモバイルの通信速度に不満を感じている方は乗り換えるのを検討してもよさそうです。
また、LINEMOでは5G通信も追加料金なしで利用可能です。
LINEモバイルは5Gには対応していないので、5Gで利用したい方は乗り換えた方がよさそうです。
あと、LINEクリエイターズスタンプが無料で使えるので、今までクリエイターズスタンプを利用してた方や、スタンプをたくさん利用したいという方は、その点を考慮してもいいですね。
乗り換えでのデメリットがありそうな人
・オンラインでの手続きが難しい方
・データ使用量が少ない方
・LINE以外のSNSをよく利用する方
LINEMOはすべての手続きが「オンライン」と「LINE」のみで、電話での対応や店舗窓口も提供されません。
そのためオンラインの手続きに慣れていない年配の方などは、乗り換えることで何か発生したときの対応等で困ることがあるかもしれません。
また、現在LINEモバイルの500MBや3GBのプランを契約していて容量が超過することもなく、通信速度にも不満はないという方であれば、LINEモバイルで継続したほうが安価に利用できそうです。
あと、LINEモバイルではオプションサービスで、LINE以外のSNSのデータフリープランや、音楽データフリープランが用意されています。
LINEMOのデータフリーには、LINE以外のSNSは含まれておらず、オプションサービスもありません。
特にSNS音楽データフリープランで、LINE MUSICなどデータ使用量が多いものをよく使っていたという場合は、乗り換え時にはその点も考慮して検討したほうがよさそうです。
LINEモバイルユーザーがLINEMOに変更する場合は?
現状で「LINEモバイル」と「LINEMO」は別会社のサービスであるため、LINEMOに変更したいという場合は、一般的な乗り換えに必要なMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の手続きが必要になります。
乗り換えには転出手数料が発生しますので、ご注意ください。
▼ 手数料については以下のLINEモバイルのサポートページをご参照ください。https://mobile.line.me/plan/cost-list/
将来的にはLINEモバイルはなくなる?
現在、LINEモバイルを提供している「LINEモバイル株式会社」はネイバーグループのLINEとソフトバンクグループのソフトバンクの合弁子会社ですが、今回のLINEMOの発表と共にソフトバンクに完全子会社化されることが発表されています。
そのため、現時点ではLINEモバイルとしての継続が決定されていますが、新規申し込みの停止も発表されており、同じ傘下に「LINEモバイル」と「LINEMO」を置いておくメリットは少ないと思われるので、将来的にはLINEモバイルユーザーに対しては「LINEMO」への移行を促していくものと思われます。
まとめ
この記事ではLINEMOの発表でLINEモバイルユーザーが受ける影響についてご紹介しました。
まとめると
・別会社なのでLINEモバイルユーザーは、今までと何もかわらない
・LINEモバイルへの新規申し込みは停止
・利用状況や契約内容によっては乗り換えが有利
・乗り換えにはMNPが必要
・将来的にはLINEMOと統合する可能性も?
となっています。
とりあえずLINEモバイルの既存ユーザーはLINEMOスタート後も、今と何も変わらず使用できそうですが、LINEMOのCMにLINEモバイルと同じ本田翼さんが出演している点や、LINEモバイルの新規受付停止ということを考えると、今後はLINEMOへの移行を促して最終的には統合ということも考えられます。
今乗り換えた方がいいのか、現状維持が有利か、記事を参考に検討してみてくださいね。