2021年開催の東京オリンピックで、柔道女子52キロ級で阿部詩選手(日体大)が金メダルを獲得。
この柔道女子52キロ級での日本勢の金メダルは初めてという快挙です。
決勝の対戦相手であるアマンディーヌ・ブシャール(フランス)選手は阿部詩選手にとっては因縁の相手と言われる相手。
そこで、過去の対戦成績と因縁の相手と言われる理由を調べてみました。
阿部詩 対 アマンディーヌ・ブシャール 対戦成績
年 | 大会 | 阿部 | 内容 | ブシャール | |
2017年 | グランプリ・デュッセルドルフ | 決勝 | 〇 | 優勢勝ち(技あり) | |
2017年 | グランドスラム・東京 | 準決勝 | 〇 | 優勢勝ち(技あり) | |
2018年 | グランドスラム・パリ | 決勝 | 〇 | 反則勝ち | |
2018年 | 世界柔道選手権大会・バクー | 準決勝 | 〇 | 一本勝ち(腕緘) | |
2019年 | グランドスラム・大阪 | 決勝 | 優勢負け(技あり) | 〇 | |
2020年 | グランドスラム・デュッセルドルフ | 決勝 | 〇 | 反則勝ち |
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ
ドイツの国際柔道大会であるグランプリ・デュッセルドルフでは決勝で内股の技ありでブシャール選手を破って優勝を飾った。
2017年 グランドスラム・東京
準決勝でブシャール選手から技あり2つを取って優勢勝ち。
その後の決勝でも立川莉奈選手を背負投で破って、66kg級で優勝した兄の阿部一二三選手との兄妹優勝を果たした。
この際「今年一番うれしい。きょうは100点」「次は世界選手権で、兄と二人で優勝したい」とコメント。
2018年 グランドスラム・パリ
決勝でブシャール選手に反則勝ち。
2018年 世界柔道選手権大会
準決勝でブシャールを開始早々の腕緘で破る(ブシャール選手は3位)。
決勝では世界チャンピオンの志々目愛選手を内股で破り優勝。
この大会では兄の阿部一二三選手も優勝し、史上初の兄妹同時優勝を達成。
2019年 グランドスラム・大阪
グランドスラム・大阪の決勝でブシャール選手に肩車の技ありで敗れて号泣。
ブシャール選手との対戦は5度目で初めての敗北で、阿部詩選手が国際大会デビュー戦以来続いていた対外国選手の連勝記録も48でストップした。
今大会の優勝で東京オリンピック代表内定の可能性があったが、持ち越しとなった。
2020年 グランドスラム・デュッセルドルフ
ブシャール選手に反則勝ちを収めて、グランドスラム大阪で敗れた雪辱を果たした。
ブシャールが阿部詩の因縁の相手と言われる理由
上記の試合内容にも記載していますが、2019年のグランドスラム・大阪の決勝で阿部詩選手はブシャール選手に敗れています。
過去4度の敗北を喫していたブシャール選手は、阿部詩選手の得意技「袖釣込腰(そでつりこみごし)」を徹底的に研究してきており、そのため阿部詩選手は技を繰り出すことができず、ブシャール選手の得意技である「肩車」で敗北。
これは、阿部詩選手が国際大会デビュー戦以来続けてきた対外国選手の連勝記録を48でストップする結果となっています。
そんな過去が因縁の相手と言われる理由のようです。